治療の流れと期間
インプラント治療は、他の治療法よりも期間を要します。それは、外科手術を伴うインプラント治療を、より安全に行い、治療を成功させるために、治療前の検査や準備が必要になるためです。
インプラント治療の場合は、初診の時点で治療にとりかかることはありません。十分な治療説明により、患者様に納得していただいた上で治療を行う必要があるためです。
より安全で納得の治療を行うために、当院では次のような流れで治療を進めていきます。
主な治療の流れ
1初診・診察
カウンセリングを行いながら、まずは患者様の希望を聞かせてもらいます。
頭部・顎部のレントゲン撮影や口腔内写真の撮影を行い、歯肉・噛み合わせなどを確認させていただきます。
2診断・説明
検査結果をふまえて、患者様の希望に沿った治療計画を相談しながら決めていきます。
3術前治療
歯周病や虫歯があると、インプラント治療をスタートできません。歯周病や虫歯がある場合には、術前に治療を済ませます。口の中の衛生状態を良くし、噛み合わせの調整を行うための準備も行います。
4インプラント手術
インプラントを埋入する手術を行います。入院の必要はありませんので、その日のうちに帰宅が可能です。手術時間は、麻酔をしてから15分程度で(1本埋入の場合)終了できるケースがほとんどです。インプラント手術については、こちらのページで詳しく紹介しています。
5被せ物の製作・装着
術後1週間程度で抜歯をして、仮歯が入ります。最終的な人工歯は、インプラントと骨が結合するのを待って、全体の噛み合わせを整えてから装着します。
6メンテナンス
本歯が入ったら治療が終わりというわけではありません。残っている歯の健康を維持しながら、インプラントを長く使っていくためには、定期的にメンテナンスを行う必要があるのです。
定期的に、口の中の衛生状態や噛み合わせ、歯槽骨の状態などを確認します。
インプラントの治療期間・通院回数
インプラント治療は、従来の治療方法に比べて治療期間が長くなってしまうという点が、欠点の一つでもあります。
歯周病や虫歯の有無、顎の骨の状態などによって治療にかかる期間は大きく違ってきますが、平均的に10回程度の通院で治療が終了するケースが多いです。
治療期間を短縮したい人のためのインプラント
インプラント治療は、治療期間が長くなってしまうため、忙しい人には踏み出しにくい治療方法かもしれません。 しかし、福岡県北九州 井上秀人歯科インプラントクリニックでは4回の通院で治療を終了できるインプラント治療「One Hour Teeth」も行っています。
術式の違いで、メリット・デメリットがありますが、「時間がなくてインプラントにできない」と諦めてしまっている人におすすめのインプラント治療法です。ぜひご相談ください。
⻭科⽤インプラントを⽤いた⻭科治療におけるリスク・副作⽤
- 機能性や審美性を重視するため⾃費(保険適⽤外)での診療となり、保険診療よりも⾼額になります。
- インプラントの埋⼊ともない、外科⼿術が必要となります。
- ⾼⾎圧症、⼼臓疾患、喘息、糖尿病、⾻粗鬆症、腎臓や肝臓の機能障害などがある⽅は、治療を受けられない場合があります。
- ⼿術後、痛みや腫れが現れることがありますが、ほとんどの場合1週間ほどで治ります。
- ⼿術後、⻭⾁・⾆・唇・頬の感覚が⼀時的に⿇痺することがあります。
また、顎・⿐腔・上顎洞(⿐腔の両側の空洞)の炎症、疼痛、組織治癒の遅延、顔⾯部の内出⾎が現れることがあります。 - ⼿術後、薬剤の服⽤により眠気、めまい、吐き気副作⽤が現れることがあります。
- ⼿術後、喫煙や飲酒をすると治療の妨げとなるので、1週間は控えてください。
- インプラントの耐⽤年数は、⼝腔内の環境(⾻・⻭⾁の状態、噛み合わせ、⻭磨きの技術、メンテナンスの受診頻度、喫煙の有無など)により異なります。
- 毎⽇の清掃が不⼗分だった場合、インプラント周囲炎(⻭⾁の腫れや⾻吸収など)を引き起こすことがあります。